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冬こそグランピング 薪ストーブと雪見の湯、澄みきった星空

· 泊まり火編集部

グランピングは夏のもの。そう思い込んでいる人にこそ、冬の予約画面を開いてみてほしい。空気は乾いて澄み、虫はいない。薪ストーブの火が部屋の主役になり、湯気の立つ露天風呂が景色ごとご馳走になる。寒さは、暖かさを何倍にもする調味料だ。テントやドームの薄い壁一枚の向こうに冬の夜があるからこそ、内側のぬくもりが際立つ。ホテルの空調では、この対比は手に入らない。

夜の闇に灯りをともすグランピングドーム
Photo: APneunzehn74 / CC0 (Wikimedia Commons)

しかも冬は、値ごろの季節でもある。泊まり火に掲載するグランピングの料金は中央値で1泊およそ3.4万円。仲間で分ければ1人1万円前後に収まることも多い。同じ予算で、夏より深い非日常が待っている。

雪の温泉地に浮かぶ、かまくらのドーム: 温泉グランピング 小樽はなえみ

温泉グランピング 小樽はなえみ公式サイトよりグランピング北海道 · 小樽温泉グランピング 小樽はなえみ最大3名 · 13,000円〜 / 人施設ページを見る →

北海道・小樽の市街地から車で約15分、朝里川温泉エリアに、かまくらをイメージしたドームが並ぶ。1日3組限定の「小樽はなえみ」は冷暖房完備で、北海道の厳しい寒さのなかでも快適に過ごせるつくりだ。夕食は北海道産ジンギスカン2種盛りのBBQ。薪ストーブでロウリュを楽しめる貸切サウナがあり、施設向かいの朝里川温泉(露天風呂・サウナ併設)を割引価格で利用できる。雪国の温泉街で、かまくらのかたちをした一夜を過ごす。冬のグランピングの原風景のような宿である。

雪国の丘で、湯けむりとログハウス: としとらんど

としとらんど公式サイトよりグランピング秋田県 · 羽後町としとらんど最大5名 · 11,000円〜 / 人施設ページを見る →

日本有数の豪雪地で知られる横手盆地を、小高い丘から見おろす。秋田・羽後町の「としとらんど」は天然温泉のレジャーランドで、地上3階の大浴場から180度のパノラマで田園風景を望める。露天風呂もサウナも水風呂もそろう。泊まるのは雑木林のアウトドアエリアに立つログハウス「RISING SUN」。調理器具も食材もスタッフが用意する手ぶらのグランピング体験で、冬は薪ストーブが焚かれる。うご牛や地元の旬を使った食事を終えたら、絶景の湯へ。雪の季節にこそ本領を発揮する宿だ。

星がいちばん近い季節

冬の夜空が美しいのは、気のせいではない。乾いた空気は星の光をあまり滲ませず、日が落ちるのも早いから、夕食の頃にはもう頭上に夜が完成している。ダウンを着込んで外に出て、首が痛くなるまで見上げる数分間。それから薪ストーブの待つ室内へ戻る。この出入りの自由こそ、グランピングが星見にいちばん向いている理由だと思う。

冬の澄んだ夜空に架かる天の川とテントの灯り
Photo: Ammar Yasir / CC BY 3.0 (Wikimedia Commons)

冬の富士と、貸切の湯: プライベートヴィラグランピング富士山中湖

プライベートヴィラグランピング富士山中湖公式サイトよりヴィラ富士河口湖・富士五湖(山梨) · 山梨県プライベートヴィラグランピング富士山中湖最大6名施設ページを見る →

山中湖畔に立ち、全棟から富士山を望む。空気の澄む季節、稜線はいっそう研ぎ澄まされて見えるはずだ。各棟に客室温泉とバレルサウナ、プライベートプール、そしてファイヤーピットを備え、湯に浸かる・汗を流す・火を眺めるという冬の三大娯楽が敷地内で完結する。愛犬と泊まれる棟もある。好きな時間に好きなだけ湯に浸かれる貸切の温泉は、冷えた体にこそ効く。

静かに、贅沢に: THE BASE GLAMPING ATAMI PREMIER

THE BASE GLAMPING ATAMI PREMIER公式サイトよりヴィラ熱海・伊豆(静岡) · 静岡県THE BASE GLAMPING ATAMI PREMIER最大5名 · 303,000円〜 / 泊施設ページを見る →

熱海の自然に抱かれた全5棟のプライベートアウトドアホテル。全棟に源泉かけ流しの温泉とプライベートバレルサウナ、そして全天候型の焚き火スペースを備える。つまり、雨でも雪でも風の夜でも、火を諦めなくていい。JR熱海駅から車で約10分、送迎もある。アウトドアの高揚とホテルの快適を両取りした、冬グランピングの最上級と呼びたい一軒だ。

寒い季節の旅は、準備した分だけ報われる。厚手の靴下と、火のそばで飲みたいものを一本。あとは宿が整えてくれる。今年の冬は、いちばん空気の澄む夜を選んで出かけてほしい。

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