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釣りと泊まる|竿を持ってチェックインする旅
釣りの旅は、時間割が特殊だ。夜明け前に起きて、朝まずめの数時間に勝負をかける。日中は休んで、夕まずめにもう一度。この時間割は、チェックイン15時・夕食18時のホテルとは絶望的に噛み合わない。だから釣り人の宿は、時間に縛られない貸切がいい。
海釣りだけでなく、夏は川という選択肢もある。渓流や清流の川釣りは、水と緑の中に立つこと自体が涼しい遊びだ。宿のそばに川が流れていれば、朝食前のひと振りができる。遊漁券や漁協のルール、釣り場のマナーは地域ごとに違うので、必ず現地の案内に従うこと。初めての川なら、地元の釣具店で情報を仕入れるのが近道だ。
そして釣りの旅の締めくくりは、火だ。串を打った川魚の塩焼き、網の上の海の幸。釣果を調理できるかどうかは宿ごとにルールが違うから事前に確認したいが、キッチンやBBQ設備のある貸切なら、その可能性ごと持ち帰れる。釣れなかった日は、直売所の魚で「エア釣果」を焼けばいい。それもまた釣り旅である。
清流沿いの温泉グランピング: GLAMP DOME 富士忍野

富士北麓・忍野村の清流沿いに立つ全8棟のグランピング。山梨県初の全棟客室温泉付きで、目の前を流れる桂川での川釣りといったアクティビティも用意されている。食材持込無料の素泊りプランがあるのも釣り人にはうれしい設計だ。竿を置いたら、客室温泉で川の冷えをほどく。
マリーナのトレーラーで: マリーナフランピングビレッジ 上天草

熊本県・上天草の海辺に建つトレーラーハウスのリゾート。米国から輸入した大型トレーラー「EVO」にキッチンや冷暖房、屋根付きテラスを備え、各室の前でBBQが楽しめる。日中はバレルボートやトーイングチューブ、釣りといったマリンアクティビティ、夜は波音を聞きながらの焚き火も。キッチン付きトレーラーという釣り基地は、なかなか他にない。
ビーチフロントで竿と夕日: EIGHT POINT(エイトポイント)淡路島

兵庫・淡路島西海岸のビーチフロントに建つドームテントのグランピング。波音と夕日を望むロケーションで、淡路牛のBBQやすき焼き、海際のテントサウナ、焚火、モルックや釣りといったアクティビティを楽しめる。西海岸だから、夕まずめの竿の先に夕日が沈む。釣りとサウナと淡路牛、欲張りな一泊ができる。
釣果より、時間割の自由を
釣りの旅の本当の贅沢は、大物ではなく「まずめの時間に水辺にいられること」だ。貸切の宿はその時間割を丸ごと許してくれる。次の釣行は、日帰りの弾丸ではなく、竿を持ってチェックインする一泊にしてみてほしい。