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2026年の中秋の名月は9月25日|月を待つ夜のつくり方

· 泊まり火編集部

月見は、行事のなかでもかなり受け身な部類に入る。こちらから出向くのではなく、昇ってくるのを待つ。花火のように始まりの合図もない。ただ、東の空が少しずつ明るくなって、気づくと出ている。

夕闇の稜線の上に昇る満月
Photo: Degueulasse / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

国立天文台によれば、2026年の中秋の名月は9月25日の金曜日にあたる。おもしろいのは、この年の満月が2日後の9月27日だということだ。中秋の名月は旧暦8月15日の月を指す呼び名なので、満月とぴったり重なるとは限らない。少しだけ欠けた月を名月と呼ぶ年がある。翌月の10月23日には十三夜も控えている。名月を見た人は十三夜も見るものだ、という言い方が昔からある。

月見に必要なのは、暗さではなく「消せる灯り」

星と違って、月は多少の街明かりがあっても見える。それなのに月見が難しいのは、たいてい自分たちの側が明るすぎるからだ。部屋の照明、スマートフォンの画面、駐車場の常夜灯。月を見る夜に本当に要るのは、暗い場所ではなく、自分の判断で灯りを落とせる場所である。一棟貸しや1日1組の宿が向いているのは、そこに尽きる。

灯りを落とした部屋のろうそく
Photo: Victorgrigas / CC BY-SA 3.0 (Wikimedia Commons)

海の上に昇る月: 星降る別邸WANASA(わなさ)

星降る別邸WANASA(わなさ)公式サイトよりヴィラ徳島(阿南・海辺) · 徳島県星降る別邸WANASA(わなさ)最大4名 · 58,000円〜 / 泊施設ページを見る →

南阿波・海陽町、水床湾を一望する高台に建つ2棟の一棟貸しヴィラ。オーシャンビューと満天の星空のなかで過ごす宿だが、月見の夜はむしろこの立地が効く。海の上に昇る月は、遮るものがないぶん低い位置から見える時間が長い。定員は4名、料金の目安は約58,000円〜/泊。

標高800mで待つ: フォレストハウスだいせん(Forest House DAISEN)

フォレストハウスだいせん(Forest House DAISEN)公式サイトよりヴィラ大山(鳥取) · 鳥取県フォレストハウスだいせん(Forest House DAISEN)最大21名 · 70,000円〜 / 泊施設ページを見る →

大山隠岐国立公園内、標高800mに建つ完全貸切の一棟貸しコテージ。IHキッチンとBBQ設備を備え、最大21名まで泊まれる。人数が多い月見は、それはそれで悪くない。誰かが月を指さして、誰かが気づかない。料金の目安は約70,000円〜/泊。

屋根の上から見る: ResortVilla-KAPUKA 古宇利島

ResortVilla-KAPUKA 古宇利島公式サイトよりヴィラ沖縄本島(読谷・恩納・名護・本部・今帰仁) · 沖縄県ResortVilla-KAPUKA 古宇利島最大4名施設ページを見る →

古宇利島の高台に建つ、全室プライベートプール付きの1棟貸切リゾートヴィラ。ルーフトップテラスから古宇利大橋と海、満天の星を望める。屋上は月見にとって理想的な場所だ。座って空を見上げるとき、視界の下半分に何もないほうがいい。

団子はなくてもいい

供え物の作法は諸説あるが、ススキと団子という組み合わせが定番として残っている。ススキは稲穂に見立てたもので、収穫への感謝が元にある。とはいえ買い出しの都合もあるので、道の駅で見つけた秋の果物でも十分に成立する。大事なのは、月が昇るまでの手持ち無沙汰な時間をどう埋めるかで、そこにお茶や酒や、他愛のない話が入るからこの行事は続いてきたのだと思う。

9月25日は金曜日。翌日を気にせず夜更かしできる並びでもある。

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