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低山と湯の週末|登って、下りて、貸切の風呂

· 泊まり火編集部

登山と聞くと身構えるが、低山なら話は別だ。標高数百メートル、往復2〜3時間。早朝に登りはじめれば、昼前には下りてこられる。高尾山が世界一登山者の多い山と言われるのは、この気軽さゆえだろう。低山の魅力は頂上の絶景ではなく、森の中を歩くこと自体にある。

緑の森を縫う低山の登山道
Photo: Rob Young / CC BY 2.0 (Wikimedia Commons)

そして低山の旅には、黄金の組み合わせがある。「下山後の湯」だ。数時間歩いた脚で浸かる風呂は、普段の風呂の三倍気持ちいい。かつての峠道に茶屋があったように、山を下りた人には休む場所が要る。現代の峠の茶屋が、山麓の貸切の宿である。大浴場で他人と並ぶのではなく、貸切の湯で脚を伸ばし、そのまま昼寝に落ちる。この流れに勝る週末を、私はあまり知らない。

山道のかたわらに建つ木造の茶屋
Photo: DimiTalen / CC0 (Wikimedia Commons)

計画はシンプルでいい。1日目の午後にチェックインして、宿で早く寝る。2日目の朝に登って、昼に下りて、湯と昼食、夕方に帰路へ。登山道の状況や火山情報は必ず現地の最新情報を確認し、低山でも水と雨具は持つこと。気軽さと軽装は別物だ。

浅間山を正面に、源泉かけ流し: The Lookout(ルックアウト)草津

草津温泉(群馬)のイメージイメージヴィラ草津温泉(群馬) · 群馬県THE LOOKOUT KUSATSU最大8名 · 28,000〜46,000円 / 泊施設ページを見る →

草津温泉の森に佇む1棟貸しの貸別荘。客室で「わたの湯」源泉かけ流しの温泉を楽しめ、正面に浅間山を望む。1人用サウナや屋内BBQも。草津周辺は湯畑の街歩きから自然散策まで「歩く」選択肢が豊富で、歩いた後の源泉かけ流しという本懐がここで叶う。定員8名。

那須の森を歩いて、薪の火へ: Kito NASU(キト ナス)

Kito NASU(キト ナス)公式サイトよりヴィラ那須高原(栃木) · 栃木県Kito NASU(キト ナス)最大8名 · 63,000円〜 / 泊施設ページを見る →

那須高原、那須ICから車で約5分の一棟貸しヴィラ。薪でじんわり温まる本格プライベートサウナと、室内の薪ストーブが主役だ。那須は茶臼岳のロープウェイから麓の遊歩道まで、歩きの難易度を選べる山域。下りてきたら薪サウナで汗を流し、夜はストーブの火を囲む。4LDK・最大8名。

カルデラを見下ろす丘の湯: ASOHA(アソハ)南阿蘇

プライベートヴィラ asoha(アソハ)公式サイトよりヴィラ阿蘇・南阿蘇(熊本) · 熊本県プライベートヴィラ asoha(アソハ)最大8名施設ページを見る →

南阿蘇の丘に建つ一日一組限定の一棟貸し。目の前に阿蘇カルデラの絶景が広がり、露天ジャグジーやテラスのBBQを楽しめる。外輪山の草原を歩いた午後、歩いてきた大地を見下ろしながらジャグジーに浸かる。山と湯の距離がこれほど近い土地は、日本でもそう多くない。

山の入門は、湯とセットで

いきなり百名山を目指さなくていい。低山と湯の週末を何度か重ねるうち、脚は勝手にできてくる。秋の紅葉シーズンに向けて、いまから「登って下りて浸かる」型を身体に覚えさせておくのはどうだろう。山の疲れは、貸切の湯がぜんぶ引き受けてくれる。

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