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推し活合宿という文化|上映会ができる宿
同じ推しを持つ仲間と過ごす一泊を、界隈では「推し活合宿」と呼ぶ。やることは決まっている。ライブ映像の一挙上映、思い出の回のリピート、新譜や新作の同時視聴。そして上映の合間に挟まる、本編より長い語り合い。
この合宿、ホテルでは成立しにくい。音量は出せず、声出しは論外で、モニターは小さい。カラオケボックスは時間で区切られる。必要なのは、大画面と、音を気にしなくていい壁と、朝までの時間。つまり、プロジェクターかシアターのある貸切の宿だ。
合宿の設計図はこうだ。到着したらまず接続チェック(HDMIか、ミラーリングか。再生機材とケーブルは持参が安全)。夕食は上映しながらつまめるものを買い出しておく。本編はペンライト持参で声出し自由。深夜の部は音量を落として、語りの時間へ。翌朝は余韻のプレイリストを流しながらチェックアウト。この流れがすべて許されるのは、壁の向こうに他人がいない貸切だからである。
その名もシアターワン: THEATER1(シアターワン)檜原村

東京・檜原村、浅間尾根のパノラマにこもる一棟貸し。100インチのシアターを備え、露天薪風呂や屋外サウナも楽しめる。宿の名前からして上映会のためにあるような一軒だ。山の中だから音も気兼ねなし。上映の幕間に露天薪風呂、という文化的な合宿ができる。
全室に100インチの海辺: OCEAN’S TERRACE 柴垣

日本海に面し、ビーチまで徒歩5秒のオーシャンフロントグランピング。北陸初の大型ドームテント全室に100インチのプライベートシアターを備え、専用露天風呂やバレルサウナ付きの棟も。夕方は水平線に沈む夕日を見て、日が落ちたらドームが上映室に変わる。飛騨牛や活きアワビのBBQ付きで、遠征組の打ち上げにも良い。
プロジェクターとサウナの九十九里: THE SECOND(ザ セカンド)九十九里

九十九里・一宮の一棟貸しヴィラ。プロジェクターを備え、ウッドデッキにはフィンランドサウナと水風呂、BBQはガスグリルなど無料レンタルが揃う。上映会の熱気はサウナで発散、語りはデッキの外気浴で。推しの話は、ととのった頭でするとさらに深まる。
「好き」を大音量にできる場所
推し活の熱量は、日常では少しずつ音量を絞って生きている。年に何度かの合宿は、その音量制限を外す日だ。大画面に映る推しと、同じ熱量の仲間と、朝までの時間。貸切の宿は、その全部を黙って許してくれる。